便秘

便通は本来、毎日あるのが健康な状態です。3日以上なかったり、便が硬くて量が少なく残便感があったりする状態を便秘と呼びます。女性に多く、排便が困難になるほか、腹痛、腹部膨満感、食欲不振などの症状もあらわれます。肌荒れや肩こりなど、全身に影響が出ることもあります。

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便秘の原因

便秘の原因は幅広く、原因が異なれば治療法も異なります。
主な原因は次のとおりです。

①大腸や直腸の働きの異常による「機能性便秘」
最も多いタイプの便秘です。生活習慣やストレス、加齢などの影響により、大腸や直腸・肛門の働きが乱れる結果起こります。
②便の通過が妨げられる「器質性便秘」
大腸がんや手術後の癒着、炎症性疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病)などが原因で、大腸の中を便がスムーズに通過できずに起こる便秘です。
③病気の症状として起こる「症候性便秘」
甲状腺機能低下症や副甲状腺機能亢進症の場合、大腸のぜん動運動が弱くなり、便秘がちになります。いずれも女性に多い病気です。また、女性の場合は病気以外にも、生理や妊娠中にホルモンの影響で便秘になりやすくなります。
④薬の副作用で起こる「薬剤性便秘」
抗うつ薬、抗コリン薬(ぜん息や頻尿、パーキンソン病などの薬)、せき止めなどは大腸のぜん動運動を抑えるので、副作用で便秘になることがあります。

ブリストル便形状スケール

  • 便の状態を表す代表的な基準として「ブリストル便形状スケール」があります。
    一般的にTypeが1から2は便秘の便、3から5が正常の便、6から7が下痢の便と区分けされます。

    1~2の便のTypeの方は、便が硬い便秘の状態で、無理に排便しようといきむと肛門が傷つく可能性があります。
    6~7の便のTypeの方は、水のような便が肛門を勢いよく通過することで肛門を傷つけ細菌が入って感染症を引き起こす場合があります。

便秘の放置は危険です

「たかが便秘」と甘くみていると、大腸の中で便がますます硬くなり、症状が余計ひどくなる「便秘の悪循環」が生じてしまいます。肌荒れや痔のほか、脱肛や大腸の潰瘍などが生じる危険性があります。
早めに医師に相談しましょう。

当院で処方する薬一覧
わかさクリニックでは症状にあわせて、各種お薬をご用意しています。当院のオンライン診療で処方するお薬の一覧です ※下記の金額は、3割負担の方の場合になります。
  • ●酸化マグネシウム250

    7日分¥230~

    ※症状によって金額が異なります

    ■1日500mg〜1000mgを数回に分割して内服
    ■便が水分を吸収し便通を良くします。習慣性はほとんどみられません。心臓や腎臓の機能が低下している方には注意が必要です。

  • ●センノシド12

    7日分¥210

    ■1日1回12〜24mgを就寝前に内服
    ■植物のセンナの抽出物です。腸の動きを活発にします。習慣性が生じることがあります。
     内服中はお薬の影響で尿が黄褐色〜赤色になることがあります。

  • ●アミティーザ24

    7日分¥650

    ■1回24μgを1日2回、朝食後及び夕食後に内服
    ■腸液により便の水分量を増やすことで、便が柔らかくなります。

  • ●リンゼス錠0.25

    7日分¥360

    ■1日1回0.5mg 食前に内服
    ■腸内の水分を増やしたり、腸の動きを活発にします。習慣性が生じることが少ないです。

  • ●グーフィス5

    7日分¥380

    ■1日1回10mgを食前に内服
    ■腸内の胆汁酸により、便の水分量を増やし腸の動きを活発にします。

  • ●ラックビー錠

    7日分¥230~

    ※症状によって金額が異なります

    ■1日3〜6錠を3回に分割経口投与
    ■腸内の有害細菌の発育をさまたげ腸を整えます。

  • ●レシカルボン座薬

    7日分¥310

    ■通常1〜2個をできるだけ肛門内深くに挿入
    ■坐薬が溶けて炭酸ガスが発生します。この炭酸ガスが直腸粘膜に作用して排便を促します。

※症状によっては精査が必要な場合がございます。その際は来院または他院の受診をお願いする場合がございます。

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