「しっかり寝たはずなのに、疲労感が取れない」「朝起きた時、口の中が乾いている」「昼間眠くて仕方がない・・」
このような症状はありませんか?
これらは『睡眠時無呼吸症候群』に該当する症状の一例です。
『睡眠時無呼吸症候群 : SAS(サス)』は、眠っている間に呼吸が何度も止まる病気です。10秒以上の呼吸の停止が一晩(7時間)に30回以上、または睡眠1時間あたり5回以上あればSASと診断されます。
原因の多くは舌や首まわりの脂肪沈着や扁桃肥大などによって空気の通り道が狭くなることや、脳から呼吸指令が出なくなるといったことが考えられます。いずれにせよ質の良い睡眠が得られないため、心臓病や脳卒中、糖尿病などの生活習慣病の発生や、日中の眠気・判断力の低下による運転ミスといった社会生活への悪影響など、様々なリスクを引き起こす恐れがあります。
日本国内のSASの潜在患者数については様々な文献で報告されていますが、2019年に報告されたものでは940万人以上(※1)と推計されています。しかし、自分が『睡眠時無呼吸症候群』であることに気づかず生活している人は多く、治療を行っている方は65万人程度と言われています。
ご自身の健康はもちろんのこと、居眠り運転など思わぬ事故を引き起こす前に、一度受診・簡易検査を受けられてはいかがでしょうか?
※1 Benjafield AV, et al: Lancet Respir Med 2019; 7(8): 687-698.