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『ニキビ』治療薬、正しく使えてますか?
ニキビ
・ニキビ治療薬の種類と特性
・ニキビ治療薬で起こる副作用
・ニキビ治療薬で副作用が起こったら?
ニキビに悩む方々へ質問です。べピオ、ダラシン、エピデュオゲル、ディフェリンゲル、ゼビアックスローションといった薬をご存知ですか?これらの薬は皮膚科受診の際に処方されるニキビ治療薬です。処方されたことのある方は、正しい使い方をご存知でしょうか?
使用開始直後は刺激もあり『使うのをやめてしまった』『いつまで続けたらいいのかわからない』そんな声も聞かれます。今回は、これらの薬の使い方と効果について詳しく解説していきます。せっかく処方してもらったお薬、正しく使って綺麗な肌を手に入れましょう。
目次
皮膚科で処方してもらえるニキビ治療薬
ニキビの治療薬には、ピーリング作用などで毛穴のつまりを改善するもの、アクネ菌を殺菌するもの、抗菌薬などがあります。
処方されるお薬とその効果
ディフェリン(アダパレン) | アダパレンという成分を含んだニキビ治療薬。
アダパレンは皮膚のターンオーバーを促進し、 毛穴のつまりを解消する効果があります。 過酸化ベンゾイルよりも効果が穏やかな分、 長期的な使用で効果が期待できます |
べピオ(過酸化ベンゾイル) | 皮膚のターンオーバーを促進し、皮膚の新陳代謝を
正常化させる効果があります。 また、アクネ菌を殺菌し、ニキビの発生や赤み・ 炎症を抑え肌をなめらかにする効果が期待できます。 殺菌効果が強い薬剤なので、ニキビの初期段階から 使用できますが、乾燥やヒリヒリなどの副作用が 出やすいので、使用量や使用頻度に注意が必要です |
エピデュオゲル
(過酸化ベンゾイル+アダパレン) |
過酸化ベンゾイルとアダパレンという成分を含ん
だニキビ治療薬です。過酸化ベンゾイルは皮膚の 表面に存在するアクネ菌を殺菌し、アダパレンは 皮膚のターンオーバーを促進する効果があります。 ニキビの初期段階から使用できますが、副作用が 出やすいので注意が必要です |
ダラシンTゲル | クリンダマイシンという成分を含んだ
ニキビ治療薬です。 クリンダマイシンはニキビの原因となる アクネ菌の繁殖を抑える効果があります |
ニキビ治療ってどのくらいの期間がかかるの?
できてしまったらすぐになくしたいニキビですが、治るまでの期間はニキビの状態や治療への取り組みによって人それぞれ個人差があります。
またニキビには急性炎症期と維持期があります。目立つニキビがなくなっても、コメド(面ぽう)があるため再発を繰り返してしまうため短期的ではなく、長期的な治療が必要となります。症状がよくなって、外用をすぐにやめてしまっては再発してしまいます。数週間で実感し、数ヶ月でいい状態にして、半年から1年で更にいい肌を目指すように、外用薬を継続することが重要です。
急性炎症期
コメド(面ぽう)が主体の場合
毛穴の閉塞と皮脂分泌量が増えることにより、皮脂が毛穴の中に溜まっている状態
紅色丘疹(赤ニキビ)、膿疱(黄ニキビ)が主体の場合
毛穴の中で増加したアクネ菌が炎症を起こし、赤く腫れ、痛みや膿が出現する段階
【短期的な治療期間目安】
少なくとも3ヶ月
【用いられる治療薬】
内服・外用 抗菌薬
過酸化ベンゾイル
アダパレン
過酸化ベンゾイル・アダパレン合剤
寛解維持期
目に見えないほど小さなコメド(面ぽう)を抑えることにより、紅色丘疹(赤ニキビ)や膿疱(黄ニキビ)ができにくくなった段階
【長期的な治療目安期間】
1年以上
【用いられる治療薬】
過酸化ベンゾイル
アダパレン
過酸化ベンゾイル・アダパレン合剤
ニキビ治療薬の使用方法と副作用
ニキビ治療薬は使用開始直後に、角質剥離作用があるため、いい効果ではありますが、軽度ヒリヒリ感や皮むけを感じることがあります。
起こりうる副作用を理解した上で自己中断はせず、長期的な治療を心がけましょう。
【使用方法】
・1日1回、洗顔後、ニキビとその周囲に適量を塗ります
・人差し指の第一関節分の量(0.5g)が1回量の目安です。
(※あくまでも目安量です。使用量は医師の指示に従ってください。)
初めは綿棒の先程度〜少量から外用し、1週間やってみて、問題がないようであれば徐々に外用量を増やしましょう。1ヶ月程度してから最大量として人差し指の第一関節分の量(0.5g)で全顔(手のひら二枚分)の量が最大です。
塗り終わったら、手を洗いましょう。
⚠️服につくと漂白されることがあるので注意してください。
【副作用】
・赤み
・ヒリヒリ感
・皮むけ
・乾燥
・掻痒感(かゆみ)
使い始めは、多くの人が刺激を感じますが、徐々に軽減されます。
ただし、治療中に症状がよくならない場合は、医師・薬剤師へ相談してください。
【副作用が気になる場合は】
保湿してから外用する、塗布量を少なくする、一日おきに外用する、我慢せず洗い流す、などの対策を行いましょう。
【治療薬使用中の注意】
・きり傷、すり傷、湿疹があるところや、目の周囲・唇などは塗布を避けましょう。
・日焼け対策をしっかりしましょう。
⚠️ニキビ治療薬には妊娠中・授乳中の方が使用できないお薬があります⚠️
使用の際は必ず、医師に相談・指示にしたがって使用しましょう!
ニキビ痕を残さないためにも、早めにきちんと治療をすることが大切です。
医師と一緒に、ニキビを治していきましょう。
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