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花粉症症状「モーニングアタック」ってなに?

花粉症

この記事でわかること

・モーニングアタックってなに?

・モーニングアタックの原因は?

・モーニングアタックの克服方法は?

花粉症に悩んでいる人の多くが感じている「朝の発作」。

毎朝目覚めるたびに、花粉症の症状が強く現れたり、朝起きた瞬間から鼻づまりやくしゃみ、目のかゆみが襲ってくるのは辛いものです。

この原因は何?どうしたら軽減されるの?そんな疑問にお答えします。

モーニングアタックとは?

モーニングアタックの定義と原因

“モーニングアタック”とは、朝起きたばかりの時間帯に、くしゃみ・鼻みず・鼻づまりなどの症状が現れ、その症状が通常よりもツラくなることをいいます。実際、アンケートでも朝の時間がツラいという結果が多くみられます。

(ウェザーニュース調べ)

モーニングアタックの原因には次のようなことが考えられています。

1)夜間、床の上に落ちた花粉やハウスダストなどのアレルゲンを吸い込むため

2)起床時やふとんをたたむ際に、アレルゲンが空中に舞い上がるため

3)起床時に自律神経が副交感神経優位から交感神経優位の状態に切り替わる事によって、一時的にバランスが乱れて鼻が刺激過敏になるため

4)朝の鼻水の中に、(炎症の誘導について中心的な役割を担う)好塩基球が増加するため

この中でも3)が主な原因ではないかと考えられています。

「交感神経」と「副交感神経」について

私たちの身体には「自律神経」という、生きるために必要な体の働きをコントロールしている神経がはりめぐらされています。運動神経や感覚神経とは違い、大脳からの意識的な命令から独立して働いているので、内臓や器官を本人の意志で自由に動かすことはできません。 無意識に呼吸をしたり、食べ物を消化したり、心臓が休みなく動いているのは、主としてこの自律神経の働きによるものです。

そして、自律神経は身体の働きをコントロールするにあたって「交感神経」と「副交感神経」の2種類の神経が働いています。

 

【交感神経】

・心拍数を上げたり、血管を収縮させ体をアクティブにする働きがある

・活動的な昼間は交感神経が優位に働く

 

【副交感神経】

・心拍数を下げたり血管を拡張させ体をリラックスさせる働きがある

・休憩時や夜間の睡眠時に優位に働く

自律神経のリズムを整えるには、交感神経と副交感神経がバランスよく入れ替わることが大切といわれています。

この2つの神経は夕方(交感神経優位→副交感神経優位へ)と朝(副交感神経優位→交感神経優位へ)に切り替わりますが、朝は血管の収縮により両者のバランスが一時的に乱れ、鼻が刺激過敏になって症状が出やすくなると考えられています。

モーニングアタックの症状

モーニングアタックの症状は人それぞれですが、特に多いと言われている症状は以下の症状です。

◎鼻づまりや鼻水

特に朝起きた時に鼻づまりや鼻水がひどく、鼻の通気が悪くなることがあります。これは花粉が鼻腔に接触し、アレルギー反応を引き起こすためです。

◎くしゃみや鼻づくり

花粉によって鼻の粘膜が刺激され、くしゃみや鼻づくりが頻繁に起こることがあります。

◎目のかゆみや充血

目の周りがかゆくなったり、赤く充血したりすることがあります。

 

他にも頭がぼーっとするといった症状が多いようです。

モーニングアタックの影響

本来であれば、朝は清々しい気分で迎えたいもの。

朝起きた瞬間から鼻づまりやくしゃみ、目のかゆみが襲ってくるモーニングアタックは私たちにどのような影響を与えるのでしょう?

 

◎睡眠障害

鼻づまりや鼻水、くしゃみなどが夜間や朝に起こり、眠りを妨げることがあります。その結果、睡眠の質が低下し、疲労感や日中の眠気を引き起こすことがあります。

◎日常生活への影響

モーニングアタックによる症状が強いと朝から日常生活を始めることが難しい場合もあります。鼻づまりや目のかゆみなどの症状が集中して起こるため、集中力が低下し、仕事や学校などの日常的な活動に影響を及ぼすことがあります。

◎心理的影響

モーニングアタックにより朝の目覚めも悪く、疲労感やイライラを感じやすく、心理的な影響を与えることがあります。

◎アレルギー反応の悪化

花粉症の症状がモーニングアタックで強く現れる場合、慢性的な鼻炎や気管支炎などの合併症が引き起こされるなど、症状が悪化してしまう可能性があります。

モーニングアタックを克服する方法

モーニングアタックの原因として、起床時に自律神経が副交感神経から交感神経に切り替わるため、一時的にバランスが乱れて鼻が過敏になることが主な原因として挙げられることは先に述べた通りです。一時的なバランスの乱れを最小限にしたり、それ以外の方法でモーニングアタックの軽減を目指しましょう。

 

①すぐに起き上がらず、布団の中で指先などを動かすことで交感神経の働きを活発にさせましょう。交感神経の活性化により身体が目覚め、症状を和らげることができます。

 

②加湿器などで室内の湿度を保ちましょう。低湿度では鼻やのどの粘膜が乾燥しやすくなり、アレルギー症状が悪化することがあります。湿度を適切に保つことで、鼻腔や気道の粘膜を保湿し、乾燥を防ぐことで鼻づまりや鼻水、くしゃみ、のどの痛みなどの症状が和らぐ可能性があります。

 

③就寝時にマスクを着用する。部屋をこまめに掃除する。就寝時のマスク着用や、部屋をこまめに掃除することによって、花粉を吸い込む量を減らすことができます。

 

他にも自律神経を整えることも効果的です。規則正しい生活、起床時は朝日を浴びて体内時計をセットする、就寝1時間前からスマートフォン・パソコンなどの使用は控えるなど、簡単なところから始めてみましょう。

 

 

それでも症状が治らない場合や日常生活に支障をきたす場合は、無理をせず、医療機関を受診しましょう。

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執筆者

わかさクリニック編集チーム

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