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花粉症「咳」症状をどうにかしたい!

花粉症

この記事でわかること

・花粉症「咳」の症状
・花粉症「咳」の原因
・花粉症「咳」の対策
・花粉症「咳」の予防法

「花粉症」の症状は人それぞれ。たくさんある症状の中から今回は咳の症状をピックアップ。咳の原因と対策、予防法まで詳しく解説。花粉症「咳」症状に悩む方は必見です!

花粉症の原因とは?

私たちの体には体を守るために働く「免疫」機能が備わっています。「免疫」機能は体内に侵入した異物(ウイルス、細菌、アレルゲンなど)を識別し、それらを攻撃して排除する役割を果たしてくれています。このプロセスは、体の異常な反応を防ぎ、健康を維持するためにとても重要な機能です。
花粉症は、本来無害なはずの花粉を異物とみなし、誤って攻撃してしまう状態です。正常な状況では、花粉は呼吸する際に体内に入っても、それを害とはみなしません。しかし、花粉症の人では、花粉を異物として認識し、異常な反応を引き起こしてしまうのです。

花粉症の発症メカニズム

この過剰な反応は、体内の特定の免疫細胞(主に「マスト細胞」と呼ばれる細胞)が、花粉に含まれる特定のタンパク質や化学物質に反応し、ヒスタミンやその他の炎症性物質を放出することで起こります。

主な花粉の種類と特徴

花粉症のアレルゲンとして代表的なものはスギ花粉ですが、現在、日本国内において確認されている花粉症の原因となる植物は60種類にも上ります。スギ以外にはブタクサ、カモガヤ、最近ではヒノキ花粉が原因として多くなっています。
・スギ:年初から飛び始めて3月にピークを迎えて5月くらいまで飛散します。

・ヒノキ:スギよりも若干遅れて飛び始めて4月にピークを迎えて6月くらいまで飛散します。

・シラカンバ:北海道ではシラカンバ属の飛散が5~6月にピークを迎えます。

・イネ科:北海道で6~9月に飛散しますが、本州以西ではほぼ1年を通して飛散します。

・キク科:秋の花粉として知られるキク科のブタクサ属・ヨモギ属、クワ科のカナムグラは8~10月に飛散します。(花粉の種類や飛散時期は、地域によって異なります)

花粉症の咳の症状とは

花粉症の咳症状には以下のような症状や特徴があります。

◎乾いた咳: 花粉のアレルゲンによって、のどが刺激され、引き起こされる乾燥した咳です。喉の痛みや炎症を伴うこともあります。
◎継続的な咳: 花粉症が原因の咳は、アレルゲンの原因である花粉が飛散している特定の季節や特定の環境で継続的に発症します。花粉の量が多い時期に症状が悪化することがよくあります。
◎喉の乾燥: 花粉症による咳は、喉の乾燥感や不快感を伴うことがあります。これはアレルゲンによって喉の粘膜が刺激され、過剰な反応を引き起こすためです。
◎その他の症状: 花粉症が原因の咳は、他の花粉症の症状(鼻づまり、くしゃみ、鼻水、目のかゆみなど)と共に現れることがあります。また、喉の痛みや咳き込み、胸部の不快感なども含まれることがあります。

花粉症の咳の程度による分類

花粉症による咳の程度は、個人や症状の重症度によって異なります。

◎軽度の咳: 特定の時期や状況に、喉のわずかな刺激や咳き込みが起こる程度です。この場合、他の花粉症の症状と同様に、咳は主に特定の季節や環境で現れることがあります。日常生活に支障をきたすほどではありません。
◎中程度の咳: 花粉症による咳がより頻繁に現れ、喉の刺激感や乾燥が強くなります。日中や夜間、特に特定の環境にいるときに症状が悪化することがあります。咳が継続し、仕事や睡眠など日常生活に影響を与える場合もあります。
◎重度の咳: 喉の痛みや激しい咳き込みが継続的に発症するため、喉の炎症や胸部の不快感や圧迫感などが伴うことがあります。重度の咳症状の場合、睡眠障害や集中力の低下、仕事や学業への支障など日常生活に重大な影響を及ぼす可能性が高いです。

花粉症の咳の対策・予防法

ツラい花粉症の咳症状。身近なことから対策を始めて、少しでも楽に花粉症時期を過ごしましょう。

◎花粉の除去
飛散ピーク時の外出を避ける、衣類や髪についた花粉を払ってから室内に入る、外から帰ったらすぐに服を変えてシャワーを浴びるなど、身体に花粉がつく機会を減らす、ついてしまった花粉は早めに取り除くことが大切です。
◎マスクの着用
外出時にマスクを着用することで、花粉の吸入を減らし、咳以外の花粉症症状の抑制につながります。
◎窓の開閉は最小限にする
花粉の侵入を防ぐため、窓の開閉は最小限にしましょう。とはいえ、室内の空気を入れ替えることももちろん大事です。その際は花粉の少ない時間帯を選び、短時間にするなど心がけてみてください。また、特に風が強い日には窓を閉じることをおすすめします。
◎空気清浄機の活用
どんなに気をつけても室内に入り込む花粉をゼロにすることは難しいです。そんな時は空気清浄機を活用することで、室内の空気中の花粉を除去することができます。また、窓を閉めた状態でも、空気清浄機を使用することで屋内の空気質を改善できます。
◎こまめな掃除
家の中を定期的に掃除し、花粉を除去します。花粉除去の基本掃除は拭き掃除です。必ず乾拭きをするようにしてください。水拭きをしたくなると思いますが、床に使用すると花粉を広範囲に付着させてしまうだけなので、注意しましょう。掃除機をかける際は花粉を舞いがらせることが無いよう、優しく丁寧にかけましょう。
◎加湿器の利用
加湿器は鼻や喉の乾燥を防いで粘膜のバリア機能を低下させないことなどから、花粉症にも有効です。加湿器を使って室内の湿度を適切に保つことで、喉の乾燥を防ぎましょう。

それでもなかなか改善しない時は
先に述べた対策・予防法を行ってみても、症状が改善しない、症状が重い場合など効果的でない場合は、かかりつけの医師に相談し、適切な診断と治療を受けることが重要です。というのも、咳が必ずしも花粉症のみの原因であるとは限らないからです。他の健康問題や疾患でも同様の症状を引き起こす可能性があります。ツラいと思ったときは無理せず、医療機関を受診しましょう。

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執筆者

わかさクリニック編集チーム

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