食道がん
この疾患の診療科
特徴
・食道の内面を覆っている食道粘膜に発生する悪性腫瘍のことをいい、食道中部や下部に出来やすいです。
・男性に多く、男女比は6:1であり、40代後半から増加し60代に発生しやすくなっています。
・飲酒、喫煙、肥満、熱い食物の常用などが危険因子となります。
症状
初期は無症状であり、次第に嚥下時痛が出現し、さらに進行すると嚥下困難となります。
診断
初期の段階ではバリウム検査に描出されにくいため、内視鏡検査が必要となります。このときルゴール液塗布(癌部は染まらない)と生検組織診断を行い、良性の食道潰瘍との鑑別をします。
治療
・早期の場合:内視鏡下の粘膜切除術で悪性腫瘍部分を切除します
・進行した場合:開胸手術により切除し、胃または小腸を残された食道断端につなぎます
・手術不能な場合:ステントを狭窄部に挿入し、経口摂取した食物の通路を確保します
・放射線治療や化学療法(抗癌薬)も行われます
予防と改善
・禁煙
・節度ある飲酒
・バランスの良い食事
・身体活動
・感染予防
診療を受けられる疾患の
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