心房細動とは、本来は一定のリズムで活動している心房が、痙攣をしたように無秩序に動いてしまい心臓がうまく機能しなくなってしまう状態を指します。

無症状の方もいれば、動悸や不快感などの症状が現れることもあります。
心房細動では、脈の乱れ、胸部の不快感、胸の痛み、動悸、息苦しさ、運動時の疲労感、めまいなどの症状が起こります。
しかし、心房細動を起こした患者さんの半分程度の方は症状を自覚しないともいわれています。
とくに発作持続期間が短い発作性心房細動は、見つかりにくいため注意が必要です。

心電図による電気活動の確認と、超音波による心機能やチェックや血栓の有無の確認が重要になります。

心房細動が起きた場合、血液が全身に送られず心うっ滞した血液が固まって血栓となってしまうことが問題であるため、血液が固まらないようにする薬や不整脈予防する薬を服用する薬物治療を開始します。
心房細動を引き起こしている心臓の筋肉の細胞を高周波電流で焼き切るカテーテル術もありますが、一般的には薬物治療を第一選択として行います。

禁煙や食生活の見直し、適度な運動、過度なストレスを避けるなどと言った生活習慣の改善が予防につながります。