胸椎圧迫骨折
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特徴
胸椎圧迫骨折とは、背骨(胸椎)が体重や衝撃によってつぶれてしまう骨折のことです。
骨粗しょう症という全身の骨の強度が低下する病気がもとになります。高齢の女性に多く、尻餅や転倒などの軽いけがでも骨折を起こします。手足の骨の骨折と違ってポキッと折れるのではなく、つぶれるタイプの骨折です。けがをしていなくても日常生活のなかで「いつの間にか骨折」をしていることもあります。
症状
骨粗しょう症が原因で圧迫骨折が起きた場合、3分の2の方には症状が出ないと言われております。また3分の1の方は背中に鋭い痛みを感じ、起き上がる・歩くなど背中に負担のかかる行動がとれなくなります。中には徐々に痛みが発現してくる場合もあります。
診断
基本的には胸椎のX線検査やMRI検査によって診断されます。
高齢の女性などは定期的に骨塩定量検査(骨密度)をすることにより自分の骨がどれだけ維持できているのか知る事が出来ます。
治療
圧迫骨折の治療はコルセットを装着して骨折部の安静を図り、骨癒合を期待することです。
疼痛が強い場合には鎮痛剤を使用します。骨癒合だけ考えると安静臥床がいいのですが、長期間の安静臥床は筋肉の萎縮を招いて歩行困難となるので、早期にリハビリテーションを併用して歩行の訓練を行います。食事や運動、内服などの治療があり、注射で骨を強化する治療もあります。
予防と改善
圧迫骨折の予防としては、まずは自分の骨の状態を知り、必要な食事や運動を行うことで骨を強く健康に保つことです。
また、圧迫骨折のリスクファクターである骨粗鬆症は骨折を起こした骨だけが弱くなっているのではなく、全身の骨が弱くなっており、骨折の再発防止には、骨粗鬆症自体の治療も大切です。
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