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わかさクリニック所沢院

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S状結腸がん

この疾患の診療科

特徴

大腸は、大きく結腸(盲腸、上行結腸、横行結腸、下行結腸、S状結腸)、直腸(直腸S状部、上部直腸、下部直腸)に分けられ、それらに附属して、虫垂、肛門管、肛門皮膚も含めて、それぞれの部位に発生するがんを大腸がんといいます。
S状結腸は、大腸の主要部分である結腸の末端にある部分で、腹部の左側にある下行結腸に続き、S字型にカーブしながら直腸へつながります。
この部分に悪性腫瘍ができた状態をS状結腸がんといいます。大腸がんは、大腸の最も内側の大腸粘膜の細胞から発生し、進行とともに大腸の壁に深く侵入していき(T:深達度)、周囲のリンパ節から徐々に離れたリンパ節へ(N:リンパ節転移)、また肝臓や肺などの臓器へ転移します(M:遠隔転移)。

症状

早期では、ほとんどの場合症状は見られませんが、進行すると下血・血便・便秘・下痢を繰り返したり、便が細くなる、便が残る感じ、お腹がはる、腹痛、腸閉塞などの症状がみられます。

診断

・大腸内視鏡検査:大腸がんの確定診断のために必須で、正確な位置や大きさなどが分かります。多くの場合、同時に組織を採取し、良性悪性の診断(病理組織診断)ができます。
・免疫学的潜血反応:大腸癌のスクリーニングとして有用であるが、陽性だから大腸がんがある、陰性だから大腸がんはないということではありません。また良性腫瘍でも陽性となる可能性もあります。
・注腸造影検査:食事制限後、下剤を使用することで腸をきれいにしてから行う検査です。肛門からバリウムと空気を注入し、X線写真を撮ることで、腫瘍の存在部位と大きさを決定すします。
・腫瘍マーカー:CEA、CA19-9と呼ばれるマーカーが一般的であり、採血によって検査します。
・CT・MRI・超音波検査・PET検査など:各種画像検査は原発巣での進みぐあいと肝臓や肺、骨盤内の転移・再発を調べるために用いられます。

治療

治療法には、内視鏡的治療、外科療法、放射線療法、化学療法があります。
内視鏡的治療では、リンパ節転移の可能性がほとんどないもので、浸潤程度が軽いものが適応となります。ただし、切除したがんの病理検査の結果によっては、手術による切除が必要となる場合があるため、外科療法では取り残しのないように、がんが広がっている可能性のある腸管とリンパ節を切除します。リンパ節を切除する範囲は、がんの部位と手術前に予測したがんの進行度を考慮して決定します。
放射線療法は、がん細胞のDNAを傷つけて細胞分裂を止める作用により腫瘍を縮小させる治療で、体外から放射線を照射する外照射と、放射線を出す小さな線源を病巣付近に入れて体内から照射する内部照射する方法があります。
化学療法は、がんに作用する薬(抗がん剤)を内服や点滴することで、がん細胞を死滅させたり、大きくなるのを抑える効果があります。大腸癌の治療は手術による切除が最も有効であり、化学療法を手術の代わりとすることはできないと言われております。抗がん剤は、がん細胞だけでなく正常細胞にも少なからず障害を与えるため、食欲不振、脱毛、嘔気などといった副作用が現れるので、医師から良く説明を受ける必要があります。

予防と改善

大腸がんの発生と食生活には密接な関係があるといわれています。リスクをあげる食べ物として、動物性の高脂肪、高タンパクに偏った食事、食物繊維の不足などが挙げられます。リスクを減少させる食べ物としては、穀物、豆類の繊維食、チーズ、牛乳、魚類の良質のたんぱく質をバランスとることです。ビタミンCやEは発がん物質が作られるのを阻止するとも言われているので、積極的にとることを心がけることが大切です。
また、定期的に検査を受け、早期発見することも大切です。40歳以上で、家族に大腸がんの方がいる、大腸ポリープがあった、潰瘍性大腸炎を患っている、といった方々は特に注意が必要となります。便に血が混ざる、便通の異常、腹痛など少しでも自覚症状がある場合にはすみやかに医療機関を受診してください。

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