肺炎

この疾患の診療科

特徴

肺炎は死亡率、発症率ともに高い重要な疾患です。【発生場所】などの観点から、市中肺炎・医療、介護関連肺炎・院内肺炎、【原因菌】の観点から細菌性肺炎・非定型肺炎、【嚥下機能】の観点から、誤嚥性肺炎、【画像所見】の観点から大葉肺炎・気管支肺炎、と大別される。

症状

38℃を超える発熱が数日間にわたって持続し、悪寒や全身倦怠感(全身のダルさ)に加え、呼吸困難や息切れを伴う場合もあります。
咳や痰がある場合には、色の付いた痰もみられます。肺炎は、肺胞での炎症が起きている状態でありますが、上気道感染症(かぜなど)から二次感染症を起こすこともあります。
誤嚥性肺炎では、肺炎に特徴的な症状はみられず、なんとなく元気がない、食欲がないなどの非特異的な症状がみられることも多くあります。

診断

胸部X線写真で、肺炎の広がりがないかを確認します。
一般的に、肺炎は悪化すればするほど、炎症が波及し、陰影が大きくなるため、X写真にて肺炎の広がりがないかを確認することが重要です。
また採血にて炎症反応(CRPやWBCなど)を確認したり、尿検査を実施したりします。
咳や鼻水などの症状があり、血液データにも炎症反応が出ているのにX線写真では正常といわれる場合などは、CT検査を行うことで微小炎症を見つけ出す場合もあります。

治療

X線検査や採血、培養などの検査から、敗血症の有無や重症度の判定、原因菌の特定を行い、その菌に効く抗生物質の投与を行います。
しかし、抗生物質の投与は即効性があるわけではないため、基礎疾患が無く症状の軽い場合は外来にて治療することもありますが、基本的には入院治療となります。

予防と改善

かぜやインフルエンザは肺炎に先行して起こる疾患として重要なため、手洗い、うがいをすることや、咳やくしゃみが出る時は他の人にうつさないようマスクを着用しましょう。
また、インフルエンザワクチンを毎年接種すること、65歳以上の高齢者は肺炎球菌ワクチンの接種をすることも重要となります。